北岡 伸一
1948年4月20日生まれ。奈良県出身。1971年3月、東京大学法学部を卒業後、1976年、同大学院法学政治学研究科博士課程修了(法学博士)、立教大学法学部講師となる。1978年、同大学助教授、1981-1983年、プリンストン大学国際問題研究所客員研究員、1985年、立教大学教授を経て、1997-2004年、東京大学法学部教授を務める。2004-06年には特命全権大使・国際連合日本政府次席代表を務めた。2006年9月に東京大学法学部教授に復職し、2012年3月に退職、東京大学名誉教授、2009年12月より財団法人世界平和研究所研究本部長、2012年4月より政策研究大学院大学教授、2012年10月より国際大学学長も務める。
2006年に首相官邸「国家安全保障に関する官邸機能強化会議」委員、2007年に内閣官房「安全保障の法的基盤の再構築に関する懇談会」有識者委員、首相官邸「外交政策勉強会」委員を歴任。2006年より外務省「日中歴史共同研究」日本側委員座長、さらに2009年に、内閣官房「安全保障と防衛政策を考える懇談会」委員、同年11月に外務省参与「いわゆる『密約』問題に関する有識者会議」座長、2013年より内閣官房「安全保障の法的基盤の再構築に関する懇談会」座長代理、「安全保障と防衛力に関する懇談会」座長を歴任。
著書に『日本陸軍と大陸政策―1906-1918年』(東京大学出版会、1978年)、『後藤新平―外交とヴィジョン』(中央公論社、1988年)、『国際化時代の政治指導』(中央公論社、1990年)、『日米関係のリアリズム』(中央公論社、1991年)、『政党政治の再生』(中央公論社、1995年)、『清沢洌―外交評論の運命』(中央公論新社、2004年)、『国連の政治力学―日本はどこにいるのか』(中央公論新社、2007年)、『自民党-政権党の38年』(中公文庫、2008年)、『グローバルプレイヤーとしての日本』(NTT出版、2010年)、『独立自尊―福沢諭吉の挑戦』(中公文庫、2011年)、『日本政治史―外交と権力』(有斐閣、2011年)、『外交的思考』(千倉書房、2012年)「日本政治の崩壊 第三の敗戦をどう乗り越えるか」(中央公論新社、2012年)、「官僚制としての日本陸軍」(筑摩書房、2012年)などがある。
受賞・章歴として、吉田茂賞(1986年)、サントリー学芸賞(1987年)、読売論壇賞(1992年)、吉野作造賞(1996年)、紫綬褒章(2011年)などがある。