ティム・グローサー
2008年より現職のニュージーランド貿易大臣、気候変動問題国際交渉担当大臣、および外務副大臣に就任。
2005年にニュージーランド議会の議員に初当選。政界入りする以前は、ニュージーランドの政府組織で活躍し、ウルグアイラウンドのニュージーランド首席交渉官(1990~94年)、ニュージーランド外務貿易省の首席経済アドバイザー(1997~99年)、WTO大使(2002~05年)等、貿易・経済分野で様々な要職を歴任。また、1994~97年にかけてはニュージーランド大使としてインドネシアに赴任し、1999~2002年にはアジア・ニュージーランド基金の理事長を務めた。
35年間のキャリアを通して貿易・経済問題に取り組み、国際貿易における政治的側面と専門的側面の双方に広がる経験を深めてきた。その中には、GATT/WTOにおける幅広い経験も含まれ、ルール交渉議長や農業交渉議長をはじめとする要職に任命された。国際貿易等の様々な国際交渉では、合意形成を促進することで多岐にわたる複雑な問題の解決を図る能力を実証してきた。
また、2008年にポーランド開催の気候変動担当閣僚会議に出席したのち、2010年から気候変動に関する国際交渉の推進に尽力。気候変動問題をテーマとした国際経済フォーラムにも特別ゲストとして参加。これまで、国連、GATT/WTO(世界貿易機関)、UNCTAD(国連貿易開発会議)、OECD(経済協力開発機構)、世界銀行、国連気候変動枠組条約締結国会議、APEC等の会合にニュージーランド代表として出席してきた。
1973年にビクトリア大学を成績優秀で卒業。英語の他に、フランス語、インドネシア語を話す。