時殷弘
中国人民大学(北京)で国際関係学院教授、国際関係学院教授会議長、アメリカ研究センター主任を務める。2011年2月より中国国務院顧問。1993年から98年まで南京大学で国際関係史教授、1998年から2001年まで国際関係学院(南京)の国際戦略研究センター主任。また、1996年から2002年まで、中国を拠点とするアメリカ史研究協会の会長を務めた。
1988年、南京大学で国際関係史学博士号を取得。83年から84年までハーバード大学ハーバード燕京研究所客員研究員。92年、東欧・国際関係学連邦研究所(独ケルン)客員研究員。95年から96年までフルブライト奨学金を受けて米ノースカロライナ大学チャペルヒル校客員研究員。また、米ミシガン大学大学院で客員教授として公共政策をテーマに3回の講義を行い、愛知大学で客員教授として現代中国研究、米デンバー大学で客員講師として中国外交政策について教えた経歴を持つ。
国際政治、戦略研究、東アジア安全保障、米中両国の外交政策の歴史ならびに理論の研究と教育に取り組んでいる。著書は17冊に上り、その大半が中国で出版されている。
主な著書は、「外交政策と歴史的教訓」(2014年)、「ある帝国の病理、復活、衰退、そして崩壊:班固の著による漢書(紀元1世紀)の体系的分析」(2014年)、「中国の政治的経験:司馬遷著『史記』(紀元前2世紀)の政治戦略的解釈」(2012年)、「グローバルな諸問題と中国」(2010年)、「戦略に関する30の研究:中国対外戦略の省察」(2008年)、「現代国際関係史:16世紀から20世紀末」(2006年)、「国際政治と国政術」(2006年)、「ナポレオンからベトナム戦争まで:現代戦略講義」(2003年)、「国際政治:理論的探究、歴史的調査、戦略的思考」(2002年)、「対立と紛争の起源:共産中国に対する米国の政策と米中関係 1949-50」(1995年)、「ベトナムにおける米国の介入と戦争 1954-68」(1993年)。また、570以上の専門論文・評論を学術誌、雑誌、新聞に発表しているほか、主に戦略史および国際政治に関する16の著作が外国語に翻訳されている。