木下 智夫
野村證券投資情報部のチーフ・マーケット・エコノミストとして、日本をはじめ、アジア、米国、欧州を含むグローバル経済・金融市場の分析および投資ストラテジー業務に従事。各国の金融・財政政策、為替、競争力、企業行動など様々な専門領域にわたるグローバルな視点からの分析を強みとしている。特に、15年にわたるアジア経済調査の経験を生かした、パン・アジア的な視点からの経済分析に力を入れている。
日本経済新聞、NHKなど日本のメディアや欧米メディアを通じて積極的に意見を発信している。 テレビ東京の報道番組であるワールドビジネスサテライトではゲスト・コメンテーターを務める。
87年に野村総合研究所に入社して以来、継続的に調査研究活動を行ってきた。90~93年、96~97年、野村総合研究所アメリカのワシントン支店において、米国の政治および金融・経済・貿易・財政政策に関する調査にあたる。93年からの3年間は同研究所を休職し、米ノースウェスタン大学経済学部大学院に就学し、経済学修士号を取得。その間の95年には、世界銀行(国際復興開発銀行)のワシントン本部にて、金融セクター開発局のコンサルタントとして勤務した。
97年より東京でアジア経済の調査を開始。2000年からはアジア経済研究室長として、アジア経済全域を担当。02年に野村総合研究所シンガポールに異動後、04年には野村證券に転籍し、野村シンガポール(野村證券の現地子会社)におけるアジア経済調査責任者となった。05年には野村のアジア担当チーフエコノミストに任命され、07年には野村香港にて中国担当エコノミストを兼ねたアジア担当チーフエコノミストに就任した。旧リーマンブラザーズのアジア部門との統合により、09年初めからアジア経済調査デピュティ・ヘッドに就任。12年夏より東京において野村證券の日本担当チーフエコノミスト。16年5月より現職。