ロドリゴ・ドゥテルテ
1945年3月28日、フィリピン南レイテ州マアシン生まれ。父ヴィセンテ・ドゥテルテは政府職員、母ソレダッド・ロアは公立学校教師という公務員家庭で育つ。
ビサヤ諸島にルーツを持ち、父の故郷であるセブ島ダナオで幼少期を過ごした。同時に、母がミンダナオ島北東部の北アグサン州カバッドバラン出身、父方の祖母がミンダナオ島中西部のマラナオ族であることから、ミンダナオ島の家系でもある。
1949年、4歳の時に分割前の旧ダバオ州に一家で移住した。その後父ヴィセンテは同地で政界に進出し、同州知事に選出されて1959年から1965年まで在任した。
1968年にフィリピン・ライセウム大学を卒業し、政治学士号を取得。1972年にサン・ベダ大学法科大学院で法律の学位を取得するとともに、司法試験に合格した。1977年から1986年には、ダバオ市検察局特別顧問、次いで同局検察官を務めた。1986年にダバオ副市長に選任された。
1988年にダバオ市長選挙に出馬し当選。これ以降、一度も選挙で敗北していない。7期、計22年超にわたって同市長を務め、フィリピン史上最も長く在任した市長の1人となった。各任期の間には、副市長、および同市選出の下院議員も務めた。
2016年5月9日の大統領選挙で地滑り的な勝利を収め、第16代フィリピン大統領に選出された。2016年5月30日に上下両院による合同委員会は正式に大統領選勝利を宣言した。ミンダナオ島が生んだ初の大統領であるとともに、現職の地方自治体首長職から当選した初の大統領である。